
【国歌斉唱はなんと東儀秀樹の雅楽】

【ニック・デービスとリン・ワシントンのジャンプボールでティップオフ】
6ヶ月に及ぶ熱戦の数々は、大阪の3連覇という形で幕を閉じました。
ファイナルの入場者数も9201名、bjリーグ史上最高。
最終スコアが66-56という、稀に見るロースコア。互いのオフェンスを潰しあう戦術で、キープレーヤーの大阪のマット・ロティックと東京のデミオン・ベーカーの動きは完全に封じられる。1stピリオドの最初の4分で得点がフリースローの1点だけというすごい展開。正直、沢山の招待券が配られていて、初めてbjリーグを見る人が多いのにあの展開はその人たちにどう受け止められただろうかとちょっと心配になっていました。試合はセンターのディーン・ブラウンの2日連続のファウルアウトで東京は流れを失う。最後はファウルゲームでのフリースローをしっかりと物にした大阪が力の差を見せたといえる試合。
しかしながら今シーズンのbjリーグは盛り上がりましたね。
NBA同様、今シーズンから東西カンファレンス制を導入、新たに参入した琉球ゴールデンキングス、ライジング福岡を含めた計10チームが東西に分かれて対決。そして各カンファレンス2位と3位のチームがワイルドカード決定戦に臨み、このゴールデンウィークに開催されたプレーオフ出場権を争ったのでした。
結果から見れば、このシステムは興行的に大成功だったと思います。福岡のように勝率5割をキープできないチームがプレーオフ、というのが納得できない部分もありますが、今年のNBAだって西高東低で、5割を切るチームがいくつもプレーオフに出てしまってるしね。まあブースターにとっては勝率よりもプレーオフ出場権の方が大切だし・・・。
今年の初めにこのbjリーグ、東京アパッチのチーム関係者の方に僕の会社に来ていただくことがあって、その時に色々なお話しをさせていただきましたが「スポーツの興行というのは本当に難しい」と思いました。特にチームを持つというのは難しい。折しも一昨日、F1からスーパーアグリチームが撤退というニュースがありましたが、チームが興行収入で成り立たない限りは、スポンサーなしではやっていけないのですね。当り前の事ですがチーム関係者の切実な言葉を聞いて、本当に興行というのは難しいと思いました。特に今年は某チームのメインスポンサーが刑事事件を起こして撤退し、運営的に苦しんでいたようで、それはレギュラーシーズンの結果にも如実に表れていました。
ただ、このbjリーグは僕らの業界から見ると、広告的にはかなり魅力です。何より地域、年齢などのセグメントがはっきりしていることが一番大きい。広告する側からすれば割と無駄な金を使わなくて済むんですね。
さて、話が逸れましたがこの試合を見て、さらに改めて感じたのは、プロの世界は本当に厳しいということ。試合終了後に何人かの選手が涙を流していましたが、彼らの中には来年契約してもらえるかどうか解らない選手もいるんですよね。そういう部分を感じていて、このファイナルに臨んだ選手もいるはず。華やかな舞台ではあるけれど、僕の仕事もそうですが「好き」というだけではどうにもならない職業なんですよね。
だから僕らはハングリー精神のある、むしろ崖っぷちの選手を心情的にいつも応援してます。自分にオーバーラップさせながらですね。
「この悔しさをバネに来年こそ」
なんていう言葉はまるで他人事。本人たちにとっては来年またバスケができるかどうか、死活問題がすぐ先にあるんですよね。最後にファウルアウトしたデイーン・ブラウンに「いい仕事だったよ!君が来シーズンどこにいっても僕は応援し続けるよ」と言葉を投げかけると、ディーンは少し涙ぐんで、「Thank you!」と返しました。JBL2部の栃木をクビになったこの男は、シーズン途中で東京アパッチに入団。わずか3ヶ月の在籍期間の間にブースターのハートをしっかりと掴んだプレーヤー。しかしこの選手が来年どのチームでバスケットをするのか、それすらも今の段階では全くわからないのです。

【大阪エベッサ、マイキー・マーシャルのティップイン】

【大阪エベッサ優勝の瞬間】

【試合終了後には泣き崩れる選手も…】